建築模型の製作を支援するための形状モデリングシステム


Abstract

建築物の設計において、建築模型の提示は有効な事前確認の手段である。建築物のデザインによっては、2次元の図面のみでは分かりにくい箇所が存在することがあり、イメージが伝わりづらいなど、設計者の意図が誤解されてしまう可能性がある。そのような場合に、建築物の完成形を立体的に検討することができる建築模型は、非常に有効であると言える。しかし、建築物の間取りや外観を簡便な操作で設計できるソフトウェアが様々に存在するが、建築模型の作成を支援できるソフトウェアは数少ない。
そこで本研究では、紙などの厚みのない板状の素材と、スチレンボードなどの厚みのある板状の素材を用いた建築模型の設計支援を行ういくつかの手法を考案した。これらの手法は、建築物の既存3D形状データからの模型作成と、平面図を元にして、システム上で建築物形状を作成することに対応しており、3D形状データからの展開図、部品図を出力することで、建築模型の設計支援を行う。

Publication

  • 土肥雅志,三谷純,福井幸男,金森 由博: "間取り作成アプリケーションからのスチレンボード建築模型用展開図の自動生成" 2010年度日本図学会秋季大会, 東京, 2010/11/27,28