シェルシミュレーションを統合した薄膜バルーンデザインシステム

Abstract

近年では一般ユーザが,身の回りのものを対話的な操作で簡単に設計できるように するための研究が盛んに行われている。これらには,スケッチインタフェースと物理 シミュレーションを組み合わせたものが多い。ここでは,これらの基本コンセプトに 則り、アルミの薄膜を利用した風船のような、伸縮性をほとんど持たない膜状の素材 から立体的な形を作るためのシステムを提案する。そのために、目的とする 3 次元の 形を実現するための,2 次元の型紙を本システムによって自動生成する。本研究では 形状設計システムに DKT シェル要素に基づく有限要素法の物理シミュレーションを 組み込み,完成形状の輪郭線の入力と、表面のテクスチャの入力をペイントインタフェースで対話的に行えるようにした。

Publication

  • Yohsuke FURUTA, Nobuyuki UMETANI, Jun MITANI, Takeo IGARASHI and Yukio FUKUI A Film Balloon Design System Integrated with Shell Element Simulation the 31st annual conference of the European Association for Computer Graphics (EUROGRAPHICS 2010), shot paper, May 3-7, 2010
  • 古田陽介、梅谷信行、三谷純、五十嵐健夫、福井幸男、物理シミュレーションを統合したバルーンデザインシステム、芸術科学会、第25回 NICOGRAPH 論文コンテスト、ポスター、2009年10月
  • 古田陽介、梅谷信行、三谷純、五十嵐健夫、福井幸男、伸縮性の小さい薄膜素材による風船形状設計のための物理シミュレーションを統合したデザインシステム、情報処理学会 グラフィックスとCAD研究会、第136回研究発表会、2009年8月